2015年12月24日木曜日

第1回雪崩リスクを考える学生の会 レポート

三回生主務の中川です。

この度、12月19日(土)に、特定非営利活動法人日本雪崩ネットワーク様と関西学院大学ワンダーフォーゲル部は、冬季山岳で活動を行っている大学の山岳部やワンダーフォーゲル部あるいはそれに類するクラブ等に所属する学生を対象に、雪崩安全対策に係わる会を開催致しました。

この会では、事故を引き起こさないために、登山をする上で「喚起すべきことは何か?」「何を考えて登るか?」を改めて考えなおす時間を設けることを目的としました。また他大学の山岳部・ワンゲル部と、登山(冬山)についてのリスクやマネジメントを共有しお互いに良いところ悪いところを指摘しあえる時間を作るのも目的でした。

参加大学は、我がKGWVを含め七大学に参加して頂きました。総勢60人弱と、これほどの学生山岳団体が集うことは滅多にあることではなく、非常に貴重な時間を全員が過ごせたのではないかと思います。

実際に、各大学からの報告は新鮮であり、自分たちがいかに閉じた環境で活動を行っているかを実感しました。本当に事故を無くすためには、事故を自身の中だけで消化するのではなく、その事故を受けて自分たちがどう変わったか、どう取り組んだかを、対外にもその事故の概要を含め報告し合う時間が必要だと確信しました。

失敗から学んだこと、学べることをお互いに共有しあうことがリスクの低減に繋がると考えます。同時に、そこで基本的な正しい知識を全員で学習し、自身の活動に照らし合わせ修正することも必要です。

今回の「第1回雪崩リスクを考える学生の会」では、そういった“共有”という点で各大学同士の横の繋がりを築いたと同時に、本来の目的も達成することができ、非常にいい会であったと自負します。来年度はさらに規模の大きいものに出来たらと思います。

この度参加して頂いた、各大学の皆様、誠にありがとうございました。
皆様の力があったからこそ、この会は意義あるものになりました。

また、最後までご協力いただいた特定非営利活動法人日本雪崩ネットワーク様にもこの場をお借りして感謝を申し上げます。誠にありがとうございました。



2015年12月23日水曜日

一年というブランクを経て

ご無沙汰しています。
社会学部2年生の山宮です。
管理人になって以来一度も書いたことが無かったので、自分なりに振り返らせてもらいます。




私は去年の夏合宿を終えてから一年間山に登ることが出来ませんでした。
一年が経ち、復帰戦となったのが一人で行った六甲山でした。
復帰してから一ヶ月はトレーニングしたものの、山での行動に再び慣れるのに苦労しました笑。
ですが、美しい風景を改めて感じることが出来、登山できることの喜びを感じました。
この電波塔も久々で感慨深い。



それからまもなくして赤木沢PWに行きました。
今年に入って初めてのPWであり、テント泊でした。
思い返せば私自身PWは去年の滝本北谷だけであり、山行PWも初めてという有様に。
膝を曲げることが多く、恐怖心で一杯でしたが、無事に私の膝は耐えてくれました。
薬師岳の風景は今でも忘れることはありません。
あの遥か彼方から「ハトと少年」が聞こえてきたらさぞかし風情があるだろうなと考えた所、1年生の安藤からのコンセンサスが得れたため、私自身の感受性に少し自信が持てた気がします笑。
それにしても薬師岳いかついな~
本当は小屋を写しつつ遠くの風景を収めた写真を載せたかったのですが笑。



二つ目のPWは大山PWでした。
これは日帰りだったので、ブランクがある私にもとても有難い山行となりました。
下山後のなめこ汁の美味しさは形容しがたい何かを感じた。
この風景本当に大好きです。



赤木沢と大山を通して分かった事は、秋景色がとても美しい事と、私が良く足を捻る歩き方をしていたことです笑。
ここは反省。




そして、残念な結果となりましたが秋合宿。
私は初めての冬山で、夏山との差を思いっきり見せ付けられました。
何と言ってもオーバーミトンのもどかしさ。
素手で出来たことが途端に出来なくなるストレスに苛まれていました。
アイゼン着脱でそれが顕著に出て、着けるのに5分もかかってしまう失態を犯してしまった…
さらに袋が風に飛ばされないよう注意も払わないといけなく、オーバーフローを起こしてしまいました。
シールを着けるのにも苦労し、改めて下界で山に対する意識を持つことの重要性に気づきました。
そのため、三回目ですがアイゼン着脱で3分を切る事が出来、2分30秒も切る事が出来た。
つい昨日の出来事です笑。
山でその力が活かせないと意味が無いので、油断せずにACT1 に臨みたい。




と、大まかですが今年の山行を振り返ってみました。
ここまでよく部を辞めずに続けてこれたなあとしみじみ感じます。




そしてそして、気づけば明日アプローチという事実に時間の早さを感じる。
スキー開きが今回も遅いと言うことで積雪に一抹の不安を感じますが、臨機応変に対応して行きたいと思います。
実はスキー自体は中学生以来なので、少しワクワクを感じています。
ですが、合宿と言うことで、メリハリのある行動をとって行きたい。




ここまで見てくださった方々、ありがとうございます。
HP全般の更新頻度が遅くて申し訳ありません。
同じ指摘を受けないよう努力します。
現在、部員がどのような事を考えているかを知る機会として、また、どのようなエピソードを展開してくれるのかを楽しむために、今後意識してBLOGを更新していきます。

2015年11月6日金曜日

業務報告

現在、戸隠の山小屋管理人を勤めております3回生の西田純平です。
簡単にですが、ヘルパー業務の報告をさせていただきます。


11月1日~11月3日の2泊3日で7名のOBの方が山小屋を利用なさるということでヘルパーとして1回生の小林とともに同行させていただきました。


今回はヘルパーとして山小屋に行ったにも関わらず物品の配置などの点で逆に教わることが多く、申し訳ない気持ちになるとともにとても勉強になりました。しっかり今後の山小屋管理に生かし、後輩に伝えていこうと思います。


今回来てくださったOBの方々にはこの場を借りてお礼を申し上げます。またのご利用をお待ちしています。


そして他のOBの方々もまた機会がありましたら是非戸隠の山小屋をご利用ください。


以上で報告を終わります。

2015年10月31日土曜日

大山PW



初めまして、ワンゲルを代表する雨男、1回生の田村一正です!


さて、そんな僕が今回10月24日に行われた大山紅葉PWについての報告を任されたので、さっそく報告に移りたいと思います!

今回も雨男の実力を発揮してしまうのでしょうか…



まだ日が昇らないうちにスタート。今回は砂川コーチと藤本さんの2人のOBさんにも参加していただきました!

(ちなみに左から2番目のハンサムボーイ?が僕です)



 道は整備されており、とても歩きやすかったです!




 曇っていて天気がわ、る…


幻想的で綺麗な景色ですね〜!


頂上付近は木道が設置されていました!


かつての登山ブームで剥げた植物を蘇らせ、保護する為なのだそう。
山頂〜!!
頂上付近はかなり寒く、凍えそうでしたがみんな無事に登頂することができました!
なかなかに逆光&ガスですが…



1710.8mとにかく寒かったです!


ずっとトップをしてくださっていたヒロさんから山頂できびだんごの差し入れが!!
これはもうついていくしかありませんでした。


頂上の小屋ですこし休憩がてら暖をとってから出発です。



頂上を出発しくだっている途中にガスが晴れ、とても気持ちの良い天気となってきました!






紅葉もちょうど見頃だったようでとても綺麗でした。


下山後、時間があったので、鳥取砂丘に行きました!
山に登った後なのにみんな大はしゃぎでした!
砂丘を裸足で歩くととても気持ち良かったです。



僕の雨男の実力は山頂のみ発揮されるという最悪のタイミングでしたが…、山に登り、きびだんごを食べ、紅葉を見て、砂丘に行きと大充実のPWとなりました。本当に楽しかったです!








2015年10月17日土曜日

蛇谷遡行PW

お久しぶりです!4年の林です。

気づけば一ヶ月以上ブログ放置してましたね。。
大丈夫です!部活は今もバリバリ活動してます。(・・;)

さて、今回の報告は遡ること9月26日に行われた蛇谷遡行PWです。蛇谷と書いてじゃたにと読む、三重県鈴鹿に流れる沢です。

メンバーは4年(秋森、林)、3年(長谷川)、2年(小椋、水谷)という構成。上級生、そして野郎のみという華のかけらもないメンバーで今回は挑みます

例のごとく、長谷川車によってアプローチ。今回は?何事もなくアプローチ出来ました。笑


入念に準備し、PWスタートです!!

まずは魚止めの滝、燕滝を巻いて通過し、蛇谷に入渓。するとすぐに15mの滝が!

 
すごいスケール。ここは右岸のガレを登りました。
ここからの滝はほぼ全て直登です!何と言ってもこの沢の魅力はほとんどの滝を直登出来ることなんです!


ガンガン直登。


ホールドが豊富で登りやすいです!

   
ロープを出し確保をするオグラクン。確保される長谷川。日頃の訓練の成果やね~

遡行図によると、ここからは「快適な直登」らしい。一同「快適な直登ってなんやねん。」とツッコミを入れていたが、

 
これである。
...その通りやん(*^_^*)(喜)

そして沢の詰めも素晴らしい。


キャッキャウフフと走り回りたくなるような草原でした。


 山頂です。笹原で展望も良く素晴らしかった。



さぁ下山(はし)るか!←



(略)

あーんなこーんなで下山。ダッシュしたためみんなバテバテでした。笑
シャワークライミングあり、藪漕ぎあり、トレラン?ありと、盛りだくさんのPWでした!本当に楽しかったです!日帰りの沢で言えば個人的にこれまででベストだったかもってくらいです。お疲れ様でしたー!


(4年 林)

2015年9月7日月曜日

8月の振り返りと夏合宿

 こんにちは、一回の山崎です。8月の振り返りと女子夏合宿の報告をさせていただきます!
  拙い文章ではありますが、一生懸命に綴りましたので お付き合いお願いします。

 テスト期間を乗り越えて夏休みに入ると同時に、私たちは 約一ヶ月の山生活が始まります笑
  PWに勝山、山小屋で行われるワーク、慰霊祭 そして夏合宿と続けて活動があり、密度の濃いひと月となりました。最初は長い間家族と離れる事に不安を感じていましたが、いつも友達や先輩と一緒だったため、終始寂しい思いをせず 笑っていることが出来て本当に良かったです。

 さて、私の活動は勝山のキャンプから始まりました。「小学生が参加する 勝山市と関学ワンゲルが合同で行うキャンプ」と聞いており、子どもが好きな私はワクワクしながら現地へ向かいました。
 到着してみると、思った通り 小学生は元気いっぱいで、私たちに親しげに近付いてきてくれて嬉しかったです。たくさんのキラキラした笑顔に囲まれて幸せな時間でした!

 ここで、少しだけPWのお話をさせてください。

キャンプの後や、慰霊祭の前日は多くの部員がPWに参加します。(8月にあったPWは前回 森本が紹介してくれていたので割愛致します。)私はたくさんのPWがある中、高妻山にご一緒させていただきました。
 私にとって最初のPWだったのですが、良い雰囲気で明るいパーティで、皆 ただただ楽しそうでした。高妻山の頂上にたどり着くには最後に長い急斜を登らなければならないのですが、疲れきって半分バテていながらも ポジティブな言葉が交わされるのが素敵でした。
山頂からの景色を諦めた直後に
霧が晴れて視界が開けました。
日頃の行いの良さかしら??
このPWで感じた事は、疲れて辛くなった時はそれまでに登ってきた所を振り返って見下ろしてみるのも良いのではないか  ということです。登り続けて脚が痛くなり 息も上がってきた時に後ろを振り返って見えた、朝日に照らされた下界の美しさが何故か忘れられません。
   そして夏期の活動を締め括る夏合宿。この合宿に向けて部員の皆が精一杯準備をしてきました。また、先輩方が長い時間をかけて話し合いを重ね、用意をしてくださいました。私たちにとって大きな意味を持つこの活動、感じた全てを綴れば長くなってしまいますので 私が強く印象に残っている事をお話ししますm(__)m
一回生女子、
元気に出発です。
  1日目、雲がかってはいても陽射しが強くない、登山にはちょうど良い天気でした。標高差が約1000mあって登りが続きましたが、 急登もトップの先輩がしっかりペースを配慮してくださり、皆 バテる事無くテント場にたどり着くことが出来ました。歩いている途中、時々ふわりと漂う樹の甘い香りが心地よかったです。
C1に到着。用意周到、
ハンガーを持って来ました

2日目は 霧が掛かって視界がかすみ、小雨が降る中でのスタート。 樹林帯を抜けると、道の両脇に迫るようにして茂るハイマツをかき分けながら アップダウンを繰り返す岩稜線を進んで行きました。険しい岩場が続く場所もあり、雨で足元が滑りやすくなっていたので注意が必要でした。

そして3日目。この日から百名山に登る事が出来るということで、皆の気持ちが高ぶっているのが感じられました。最初の百名山は「甲斐駒ヶ岳」。アタック装備で山頂を目指します。視界がかすみ 冷たく強い風が吹き付ける中、長く危険な岩場を突破して、やっと山頂に着くことが出来ました。霧で山頂からの景色は見られませんでしたが、達成感は大いにありました。また、  岩場、白砂の道、沢…と色々な箇所がある面白いルートだった、と一回生女子全員が大絶賛でした笑

4日目。次の日に備えて(5日目は10時間行動でした!)1日お休み。皆、しっかり休んで前日までの疲れが取れたようでした。
5日目は「仙丈ヶ岳」に向けて3時に出発しました。暗い中ヘッドライトを着けての歩きだしで、足元がよく見えず怖いうえにきつい登りが続き、日の出が待ち遠しかったです。空が明るくなり始める頃、疲れきってはいましたが 安心で顔が綻びました。 森林限界まで登って行き 視界が開けた所で、東の空に朝日が光を放っているのが見えた時には 皆が感動しました。今合宿で雲の掛かっていない晴れた空が見えたのは その時が初めてだったからです。
澄みわたった真っ青な空の下
一歩一歩山頂に近付いていきます
 それからも、私たちは太陽の光を浴びながら順調に山頂へ向かって歩き続けました。登るにつれて 脚が疲れて暑さで体力を奪われながらも、いつも見上げている大好きな青い空に近付いている事が嬉しく感じられました。
 やっと着いた山頂からの景色は本当に美しかったです。(←ボキャブラリーが少なく、申し訳ありません)「大変な思いをするほど達成感が得られる」とはよく聞かれる言葉ですが、本当なのですね!  私にとっては3000m級の山に登る事も晴れた日に山頂から景色を見られる事も初めてで、心が踊りました。
(ついでに、この日 テント場に着くと同志社のワンゲルの方たちに会いました♪)
6日目。この日は私たち一回生が初トップを務めました。長い樹林帯を登って行って「三峰岳」を経由し「間ノ岳」に登って農鳥の小屋まで行くルートで、難所等は少ないものの 先頭を歩くうえでのペース配分は難しかったです。速すぎて後ろが付いて来られず、止まって待つ事を繰り返してしまいました…
  三峰岳から間ノ岳への道中では、ライチョウや南アルプスにしか見られない花に出会い、幸せな気分でした。

7日目の明け方、私はまだ起床時間になっていないに関わらず 強風がテントを揺さぶる音で目が覚めました。 近づいていた台風や吹き付ける強風の影響が心配されましたが、アタック装備で「農鳥岳」へ出発。出発の際、見上げた空一面にたくさんの星がダイヤモンドのように光っていました。石が転がっている道のアップダウンを繰り返して 農鳥岳に到着。見晴らしも良く、心配していたように天気が悪くならなくてよかったです。途中に見た、雲海から太陽がゆっくりと顔を出す様子は 、文字通り 朝日が水平線から昇ってくるようで鮮明におぼえています。
西農鳥岳から富士山が見えました。
遠近法を使えば日本一の山もひとつまみです!
来た道を戻ってテントを撤収すると、今度は日本で二番目に高い北岳を目指しました。道のりは長く、緩かな登りが続きます。日本No.2の山は頂上に近付くに連れて岩場や梯子、ザレている道が増えていきました。また強い風が吹き荒れて身体がふらつき、前に進めないのではないかと思ってしまう瞬間もありました。山頂に着いたときは天気が崩れており 霧がかって、展望はありませんでした。ただ、雨が降らないでくれて助かりました… また晴れた日に来てリベンジしたいです。

 8日目。最終日ですね。達成感、合宿が終わってしまう寂しさ…様々な思いで山を下りました。
 今合宿においても、自分が未だ知らない新しいものを知ることが出来ました。更に、自身では気づかなかったものの、自分もちゃんと成長出来ていることが分かって良かったです。(私の成長に気付いてくれる、私を見ていてくれる 友達や先輩がいることは本当に幸いです。)これからも 多くの山に登って経験を重ね、成長を続けていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
  近くにいて私を支え笑顔にしてくれた一回生の皆、優しくて頼りになる先輩方、OB,OGの皆様、山行の間 私の帰りを待ってくれていた両親を始め、私が関わった全ての人に感謝して終わらせていただきます。
(山崎すみれ)

2015年9月3日木曜日

2015年男子夏合宿 8月振り返り


こんにちは!1回森本です。
今回8月の振り返りブログを任せられたわけですが… 重大任務です。
任せられたからにはしっかり書くので最後までよんでいただくと嬉しいです

さてテストから始まりPW・勝山・ワーク・慰霊祭そして夏合宿と怒涛の8月だったわけですが無事に終えることができて本当によかったと思います!(テストもちろん ふ、ふるたん?)
それはさておき。今月を振り返ってみるとまず勝山キャンプ
自身キャンプリーダーは3度目だったのですが今回は小学生と。ということで若干ワクワクしながら現地へ向かいました。
行ってみるとさすが小学生 元気すぎてワンゲラー大半が追いかけられ遊ばれる羽目に


勝山のビックダディ 頼もしかった!
キャンプに参加した組は勝山を終えたあとはほとんどの人がPWへむかいました。
8月PWは中ア北部縦走・中ア南部藪漕ぎ・後立山・火打妙高・剱岳・西岳・高妻山と並ぶなか、私は中ア北部縦走と火打妙高PWに参加させていただきました。私の参加したPWについて少しお付き合いいただけると幸いです。
中ア縦走は人生初のアルプスだったのですがこれまでとは異なりかなり岩稜帯が増え一味違う山行ができたのが自分にとって非常に大きな経験になったことを感じることができ良かったです。2日目3日目と予定と変更し行程を伸ばしたりアクシデントがあったりしながらもパーティとしていい雰囲気で最後の下山まで終えられたのは本当に良かったと思います。
火打妙高PWではとにかく感動させられたの一言。天狗庭を越えた先のまるで鏡のような湿原と雄大にそびえ立つ火打山の光景は私たちが一生忘れることのないものとなり、C0のかつてない立地の良さにも感動しました。
今回は登れませんでしたが焼山の先にある雨飾にもいつか登りに行きたい! 


↑ 雪渓も。われないかハラハラ
↑ 湿原に映る鏡火打
     


【百名山  空木岳】









 そして夏合宿。これについては先輩方が時間をかけて用意してきたものであるため私が簡単に書いていいものではないと思いましたが率直に感じたことを綴っていこうと思います。
全行程について書きたいところですが論文ばりの量になってしまうため(嘘です)わたし的に印象に残ったことをピックアップしながら書かせていただきます。
まずC0から歩き始めた30分間。ザックの重さに引き落とされそうになり自分は最後まで行程を終えることができるだろうかと真剣に考えてしまいました。
後々聞いてみると全員が同じことを考えていたそう笑 朝一であることと体が慣れていないことが原因でしょうか
その後この合宿のメインである藪がシャウズ山とC1のちょうど半分くらいのところから濃くなりはじめパーティも藪隊形となり緊張が走りました。ACT2で藪を体験していたもののやはり目の前にしてみるとその存在は大きく立ちはだかり非常に辛いものとなりました。

絶賛藪進行中
2日目は黒沢山の藪登りで幕が上がりました。藪だけでなく倒木が立ちはだかりまた朝一ということもあって非常に大変ではありましたが朝焼けの美しさを背になんとか乗り切ることができました。その後この合宿最大であろう黒山の藪。大きいものは背丈を超えているものも。体力もじわじわと奪われていきました。それでも黒山にたどり着き藪山行も収束へと近づいていきました。中ノ尾根山の非常によいテン場での睡眠もとることができ3日目。

この日は天気に恵まれたとしか言いようのない「ツイている」日でした。大雨であれば途中撤退も大いにあり得た箇所が多く、もし降っていたらと考えると今でもぞっとします。難所とされていた鶏冠山を無事に通過し池口岳南方手前でキャンプを張り1日を終えました。

今合宿初の百名山 
“光岳”
4日目5日目と進みようやく一つ目の百名山「光岳」感想は あっ。テカリ石からの展望が良かった笑
晴れていると南アルプス深南部が一望できるらしいのですが今回は曇っていて途切れ途切れでしか見ることができませんでした... 
でも雨が降らなかっただけでも感謝しないとですね。



 渡辺「き、きれいです」

6日目 光小屋出発。朝が早かったためヘッドラ山行になったわけですが暗い中でのくだりが難しいっ。精進しなければ汗 明るくなり山行を進めるにつれ喜望峰付近からだんだんと姿を現し始めた聖岳にテンションは最高潮!!
明日に登るのだと考えるとそれまでの疲れも吹っ飛びました! その後聖岳直下の聖平小屋で行程が終了しました。


 聖山頂!! 達成感がすごかった!!
7日目。
とうとう今合宿2つ目の百名山「聖岳」初めての3000m超えだったのでワクワクが止まりませんでした!展望は残念でしたがアタック装備での山行など非常に収穫のある日であったと思います。






8日目。ようやく下山なのかと思う気持ちともう終わるのかという寂しさ。途中便ヶ島に近づくにつれてにわかに感じ出す達成感に心もつられて踊り出すのがわかりました。
改めて今合宿を乗り切ることができてよかったです。入部当初の私であれば間違いなくリタイアしていた。それがわかっただけでも大きな成長であるのかな。

8月を振り返っていたらこんな長文になってしまいました。本当にすみません。
最後に。KGWVに入って本当に良かった。

                                (森本)

2015年8月1日土曜日

滝本北谷遡行PW

  どうも~。ブログでは結構お久しぶりです。テストと夏PWの準備で忙しい後輩たちに代わって4年生の白波瀨がお送りいたします!

 一足先に夏休みPWの先陣を切って先週土曜日に南紀の滝本北谷を遡行しに行ってきました。メンバーは、4回生(秋森、白波瀨)、3回生(長谷川)、2回生(千種、中嶋、喜多)、1回生(小笠原、清水)の計8名。テスト期間にも関わらず学年様々、まあまあの人数です。


 行きは白波瀬、長谷川の二台の車でアプローチしたのですが長谷川組はナビがミスったとかなんとかで大阪、京都、滋賀、三重と時計回りのルートで南紀へ。アホですね…。


   (出発!)
  
   初っ端からドカンと立派な滝。はえーすっごい。けどこの沢へ来るのは3年連続3回目の長谷川に言わせるとウォータースライダーやらナメやらとにかく魅力が満載なんだとか。まだまだ序の口ってわけですね。





    次の滝は部屋滝。岩壁に囲まれた奥にある立派な滝です。ここで集合写真をパシャリ。すぐ近くの越前谷にかかる猿手滝も見事。滝好きにはたまらん!

(部屋滝にて。)
(一方的に水をかけられてます)

 段々日が差してきて暑くなってきた。よし、濡れよう。ってことで天然のウォータースライダー発見。全員気が済むまで遊んでました。一年女子も度胸のいいこと。泳げずに溺れかけてる輩が一名いましたが、スタッフバッグを浮き輪にしてなんとか乗り切ってました。

(ウォータースライダー!!) 
 (なんとか大丈夫そう)


 屏風滝、ケヤキ原滝、亀壺の滝とこれまた見事な滝を越えてその後は左右にグネグネと美しいナメが続く穏やかなルート。ああいつまでも歩いていたい…。


(屏風滝にて滝行~!)  
(企画者である副将長谷川。)

 ラストに3段のナメ滝を軽快に登って遡行打ち切り。後はめんどい下山をこなしてゴール。それがまあまあ長かったですが。下山後は川湯温泉へ。そしてわたしは大阪でメンバーを降ろしつつ家がある神戸まで運転…。途中疲れて朝まで寝ちゃいましたが。


(1年女子も楽しんでました。) 
(下山。疲れた~。)
  
 ここからテストも終わりいよいよ夏休みですね!花火?海?フェス?それもいいけど。後輩たちは山に、山に、山に!思う存分夏休みを捧げることでしょう。各々目一杯楽しんでまたみんな山小屋で会おう!最後にここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。卒業までにあと2回くらい気まぐれで更新できたらと思うのでまたよろしくお願いします。
                                                    (4年 白波瀨)