2015年9月7日月曜日

8月の振り返りと夏合宿

 こんにちは、一回の山崎です。8月の振り返りと女子夏合宿の報告をさせていただきます!
  拙い文章ではありますが、一生懸命に綴りましたので お付き合いお願いします。

 テスト期間を乗り越えて夏休みに入ると同時に、私たちは 約一ヶ月の山生活が始まります笑
  PWに勝山、山小屋で行われるワーク、慰霊祭 そして夏合宿と続けて活動があり、密度の濃いひと月となりました。最初は長い間家族と離れる事に不安を感じていましたが、いつも友達や先輩と一緒だったため、終始寂しい思いをせず 笑っていることが出来て本当に良かったです。

 さて、私の活動は勝山のキャンプから始まりました。「小学生が参加する 勝山市と関学ワンゲルが合同で行うキャンプ」と聞いており、子どもが好きな私はワクワクしながら現地へ向かいました。
 到着してみると、思った通り 小学生は元気いっぱいで、私たちに親しげに近付いてきてくれて嬉しかったです。たくさんのキラキラした笑顔に囲まれて幸せな時間でした!

 ここで、少しだけPWのお話をさせてください。

キャンプの後や、慰霊祭の前日は多くの部員がPWに参加します。(8月にあったPWは前回 森本が紹介してくれていたので割愛致します。)私はたくさんのPWがある中、高妻山にご一緒させていただきました。
 私にとって最初のPWだったのですが、良い雰囲気で明るいパーティで、皆 ただただ楽しそうでした。高妻山の頂上にたどり着くには最後に長い急斜を登らなければならないのですが、疲れきって半分バテていながらも ポジティブな言葉が交わされるのが素敵でした。
山頂からの景色を諦めた直後に
霧が晴れて視界が開けました。
日頃の行いの良さかしら??
このPWで感じた事は、疲れて辛くなった時はそれまでに登ってきた所を振り返って見下ろしてみるのも良いのではないか  ということです。登り続けて脚が痛くなり 息も上がってきた時に後ろを振り返って見えた、朝日に照らされた下界の美しさが何故か忘れられません。
   そして夏期の活動を締め括る夏合宿。この合宿に向けて部員の皆が精一杯準備をしてきました。また、先輩方が長い時間をかけて話し合いを重ね、用意をしてくださいました。私たちにとって大きな意味を持つこの活動、感じた全てを綴れば長くなってしまいますので 私が強く印象に残っている事をお話ししますm(__)m
一回生女子、
元気に出発です。
  1日目、雲がかってはいても陽射しが強くない、登山にはちょうど良い天気でした。標高差が約1000mあって登りが続きましたが、 急登もトップの先輩がしっかりペースを配慮してくださり、皆 バテる事無くテント場にたどり着くことが出来ました。歩いている途中、時々ふわりと漂う樹の甘い香りが心地よかったです。
C1に到着。用意周到、
ハンガーを持って来ました

2日目は 霧が掛かって視界がかすみ、小雨が降る中でのスタート。 樹林帯を抜けると、道の両脇に迫るようにして茂るハイマツをかき分けながら アップダウンを繰り返す岩稜線を進んで行きました。険しい岩場が続く場所もあり、雨で足元が滑りやすくなっていたので注意が必要でした。

そして3日目。この日から百名山に登る事が出来るということで、皆の気持ちが高ぶっているのが感じられました。最初の百名山は「甲斐駒ヶ岳」。アタック装備で山頂を目指します。視界がかすみ 冷たく強い風が吹き付ける中、長く危険な岩場を突破して、やっと山頂に着くことが出来ました。霧で山頂からの景色は見られませんでしたが、達成感は大いにありました。また、  岩場、白砂の道、沢…と色々な箇所がある面白いルートだった、と一回生女子全員が大絶賛でした笑

4日目。次の日に備えて(5日目は10時間行動でした!)1日お休み。皆、しっかり休んで前日までの疲れが取れたようでした。
5日目は「仙丈ヶ岳」に向けて3時に出発しました。暗い中ヘッドライトを着けての歩きだしで、足元がよく見えず怖いうえにきつい登りが続き、日の出が待ち遠しかったです。空が明るくなり始める頃、疲れきってはいましたが 安心で顔が綻びました。 森林限界まで登って行き 視界が開けた所で、東の空に朝日が光を放っているのが見えた時には 皆が感動しました。今合宿で雲の掛かっていない晴れた空が見えたのは その時が初めてだったからです。
澄みわたった真っ青な空の下
一歩一歩山頂に近付いていきます
 それからも、私たちは太陽の光を浴びながら順調に山頂へ向かって歩き続けました。登るにつれて 脚が疲れて暑さで体力を奪われながらも、いつも見上げている大好きな青い空に近付いている事が嬉しく感じられました。
 やっと着いた山頂からの景色は本当に美しかったです。(←ボキャブラリーが少なく、申し訳ありません)「大変な思いをするほど達成感が得られる」とはよく聞かれる言葉ですが、本当なのですね!  私にとっては3000m級の山に登る事も晴れた日に山頂から景色を見られる事も初めてで、心が踊りました。
(ついでに、この日 テント場に着くと同志社のワンゲルの方たちに会いました♪)
6日目。この日は私たち一回生が初トップを務めました。長い樹林帯を登って行って「三峰岳」を経由し「間ノ岳」に登って農鳥の小屋まで行くルートで、難所等は少ないものの 先頭を歩くうえでのペース配分は難しかったです。速すぎて後ろが付いて来られず、止まって待つ事を繰り返してしまいました…
  三峰岳から間ノ岳への道中では、ライチョウや南アルプスにしか見られない花に出会い、幸せな気分でした。

7日目の明け方、私はまだ起床時間になっていないに関わらず 強風がテントを揺さぶる音で目が覚めました。 近づいていた台風や吹き付ける強風の影響が心配されましたが、アタック装備で「農鳥岳」へ出発。出発の際、見上げた空一面にたくさんの星がダイヤモンドのように光っていました。石が転がっている道のアップダウンを繰り返して 農鳥岳に到着。見晴らしも良く、心配していたように天気が悪くならなくてよかったです。途中に見た、雲海から太陽がゆっくりと顔を出す様子は 、文字通り 朝日が水平線から昇ってくるようで鮮明におぼえています。
西農鳥岳から富士山が見えました。
遠近法を使えば日本一の山もひとつまみです!
来た道を戻ってテントを撤収すると、今度は日本で二番目に高い北岳を目指しました。道のりは長く、緩かな登りが続きます。日本No.2の山は頂上に近付くに連れて岩場や梯子、ザレている道が増えていきました。また強い風が吹き荒れて身体がふらつき、前に進めないのではないかと思ってしまう瞬間もありました。山頂に着いたときは天気が崩れており 霧がかって、展望はありませんでした。ただ、雨が降らないでくれて助かりました… また晴れた日に来てリベンジしたいです。

 8日目。最終日ですね。達成感、合宿が終わってしまう寂しさ…様々な思いで山を下りました。
 今合宿においても、自分が未だ知らない新しいものを知ることが出来ました。更に、自身では気づかなかったものの、自分もちゃんと成長出来ていることが分かって良かったです。(私の成長に気付いてくれる、私を見ていてくれる 友達や先輩がいることは本当に幸いです。)これからも 多くの山に登って経験を重ね、成長を続けていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
  近くにいて私を支え笑顔にしてくれた一回生の皆、優しくて頼りになる先輩方、OB,OGの皆様、山行の間 私の帰りを待ってくれていた両親を始め、私が関わった全ての人に感謝して終わらせていただきます。
(山崎すみれ)

2015年9月3日木曜日

2015年男子夏合宿 8月振り返り


こんにちは!1回森本です。
今回8月の振り返りブログを任せられたわけですが… 重大任務です。
任せられたからにはしっかり書くので最後までよんでいただくと嬉しいです

さてテストから始まりPW・勝山・ワーク・慰霊祭そして夏合宿と怒涛の8月だったわけですが無事に終えることができて本当によかったと思います!(テストもちろん ふ、ふるたん?)
それはさておき。今月を振り返ってみるとまず勝山キャンプ
自身キャンプリーダーは3度目だったのですが今回は小学生と。ということで若干ワクワクしながら現地へ向かいました。
行ってみるとさすが小学生 元気すぎてワンゲラー大半が追いかけられ遊ばれる羽目に


勝山のビックダディ 頼もしかった!
キャンプに参加した組は勝山を終えたあとはほとんどの人がPWへむかいました。
8月PWは中ア北部縦走・中ア南部藪漕ぎ・後立山・火打妙高・剱岳・西岳・高妻山と並ぶなか、私は中ア北部縦走と火打妙高PWに参加させていただきました。私の参加したPWについて少しお付き合いいただけると幸いです。
中ア縦走は人生初のアルプスだったのですがこれまでとは異なりかなり岩稜帯が増え一味違う山行ができたのが自分にとって非常に大きな経験になったことを感じることができ良かったです。2日目3日目と予定と変更し行程を伸ばしたりアクシデントがあったりしながらもパーティとしていい雰囲気で最後の下山まで終えられたのは本当に良かったと思います。
火打妙高PWではとにかく感動させられたの一言。天狗庭を越えた先のまるで鏡のような湿原と雄大にそびえ立つ火打山の光景は私たちが一生忘れることのないものとなり、C0のかつてない立地の良さにも感動しました。
今回は登れませんでしたが焼山の先にある雨飾にもいつか登りに行きたい! 


↑ 雪渓も。われないかハラハラ
↑ 湿原に映る鏡火打
     


【百名山  空木岳】









 そして夏合宿。これについては先輩方が時間をかけて用意してきたものであるため私が簡単に書いていいものではないと思いましたが率直に感じたことを綴っていこうと思います。
全行程について書きたいところですが論文ばりの量になってしまうため(嘘です)わたし的に印象に残ったことをピックアップしながら書かせていただきます。
まずC0から歩き始めた30分間。ザックの重さに引き落とされそうになり自分は最後まで行程を終えることができるだろうかと真剣に考えてしまいました。
後々聞いてみると全員が同じことを考えていたそう笑 朝一であることと体が慣れていないことが原因でしょうか
その後この合宿のメインである藪がシャウズ山とC1のちょうど半分くらいのところから濃くなりはじめパーティも藪隊形となり緊張が走りました。ACT2で藪を体験していたもののやはり目の前にしてみるとその存在は大きく立ちはだかり非常に辛いものとなりました。

絶賛藪進行中
2日目は黒沢山の藪登りで幕が上がりました。藪だけでなく倒木が立ちはだかりまた朝一ということもあって非常に大変ではありましたが朝焼けの美しさを背になんとか乗り切ることができました。その後この合宿最大であろう黒山の藪。大きいものは背丈を超えているものも。体力もじわじわと奪われていきました。それでも黒山にたどり着き藪山行も収束へと近づいていきました。中ノ尾根山の非常によいテン場での睡眠もとることができ3日目。

この日は天気に恵まれたとしか言いようのない「ツイている」日でした。大雨であれば途中撤退も大いにあり得た箇所が多く、もし降っていたらと考えると今でもぞっとします。難所とされていた鶏冠山を無事に通過し池口岳南方手前でキャンプを張り1日を終えました。

今合宿初の百名山 
“光岳”
4日目5日目と進みようやく一つ目の百名山「光岳」感想は あっ。テカリ石からの展望が良かった笑
晴れていると南アルプス深南部が一望できるらしいのですが今回は曇っていて途切れ途切れでしか見ることができませんでした... 
でも雨が降らなかっただけでも感謝しないとですね。



 渡辺「き、きれいです」

6日目 光小屋出発。朝が早かったためヘッドラ山行になったわけですが暗い中でのくだりが難しいっ。精進しなければ汗 明るくなり山行を進めるにつれ喜望峰付近からだんだんと姿を現し始めた聖岳にテンションは最高潮!!
明日に登るのだと考えるとそれまでの疲れも吹っ飛びました! その後聖岳直下の聖平小屋で行程が終了しました。


 聖山頂!! 達成感がすごかった!!
7日目。
とうとう今合宿2つ目の百名山「聖岳」初めての3000m超えだったのでワクワクが止まりませんでした!展望は残念でしたがアタック装備での山行など非常に収穫のある日であったと思います。






8日目。ようやく下山なのかと思う気持ちともう終わるのかという寂しさ。途中便ヶ島に近づくにつれてにわかに感じ出す達成感に心もつられて踊り出すのがわかりました。
改めて今合宿を乗り切ることができてよかったです。入部当初の私であれば間違いなくリタイアしていた。それがわかっただけでも大きな成長であるのかな。

8月を振り返っていたらこんな長文になってしまいました。本当にすみません。
最後に。KGWVに入って本当に良かった。

                                (森本)